『オホーツク流氷館』は、流氷とオホーツク海の不思議な生き物をテーマとした観光施設。
夏に網走に行くので流氷を見られない人も、「流氷幻想シアター」で迫力ある流氷の映像を見たり、マイナス15度の「流氷体感テラス」で本物の流氷に触れたり。
また、「クリオネ」をはじめとした珍しいオホーツク海の生き物たちに会うこともできますよ。
2019年夏に実際に訪れた時の様子を、失敗談も含めてお届けしますので、これからお出かけになる方は参考にしていただけると嬉しいです。
『オホーツク流氷館』はどこにある?
『オホーツク流氷館』があるのは北海道網走市。天都山の山頂にあります。
網走駅からは車で10分ほど。「市内観光施設めぐり」のバスをご利用の場合は、「天都山」下車すぐです。
女満別空港からは約17km。車で20分ほどのところ。
入場料は大人750円、高校生640円、小中学生540円です。
網走の観光名所『監獄の博物館』や『北方民族博物館』も近くにありますので、合わせて観光するのもおすすめですよ。

『オホーツク流氷館』はどんな観光施設?
それでは、『オホーツク流氷館』の中の様子を見てみましょう。
「流氷体感テラス」でマイナス15度を体感
地下にある「流氷体感テラス」に入る時には、希望により上着を貸してくれます。寒さが心配な方は、ここで上着を着てから中に入りましょう。
この時の温度は写真にあるようにマイナス15.6度でした。
入り口で濡れたタオルを貸してくれるので、中に入ったらそれを振り回してみましょう。「しばれ体験」というんですね。凍って硬くなるのがわかります。
流氷の天使「クリオネ」に会いに行こう!
「クリオネ」という生き物を知っていますか?
「クリオネ」の学名はClione elegantissima。「最も優雅な」という意味を持つこの珍しい生き物は、「流氷の天使」と言われているんですね。
透明な体の中に、赤い消化器官が透けて見えるクリオネは、雌雄同体。
つまり、ひとつの身体にオスとメスの両方の器官を持っているのです。
ガラス越しにいい写真を撮ろうと頑張りましたが、動きが早くて。なかなか正面を向いた「天使のポーズ」になってくれません。
上の写真では、右上の一匹がこっちを向いてくれた瞬間を、なんとか撮りました。
ところで、このクリオネのエサの食べ方が恐いんですよ。「流氷の天使」どころか「悪魔」のような。
「トリビアの泉」で紹介された動画をご覧ください。
この動画はかなり衝撃的ですね。
「クリオネ」の他にも、「フウセンウオ」や「ナメダンゴ」「フサギンポ」といった珍しいオホーツク海の生き物が飼育されています。
景色も楽しめる「カフェ&レストラン360」
『オホーツク流氷館』の2階には、地元の食材を利用した眺めのいいレストランがあります。
私たちはここでのランチをとても楽しみにしていました。
12時少し前に行ってみたら、まだ誰も来ていません。ワクワクしながら開放的な店内に入って行った私たち。
ところがです!「本日は団体貸し切りのため、ご利用いただけません」と断られてしまいました。
ショックでしたよ。この近辺には他にレストランはありません。
しかも私たちは路線バスで来ていましたので、次のバスまで1時間以上あります。
そのため、タクシーを呼んでもらって網走市内まで移動しました。
ここでのランチを予定している方は、あらかじめ電話で問い合わせてからお出かけすることをおすすめします。
皆さん、私たちのような失敗をしないでくださいね。
せめて入場券売り場のわかりやすい場所に、「本日はレストラン団体貸し切り」との案内を出して欲しいものです。
もし入場した段階でわかっていたら、帰りのバスの時刻に合わせて見学時間を調整できますね。
改善を希望するので受付のスタッフに掲示をお願いしたところ、流氷館とレストランはまったく別の会社なのだそうです。
それに「エレベーターのところに貼ってあります」とのことでした。
あら、そうだったんですね。
地下の展示フロアに移動する時には階段を使いますので、反対側に貼られていた掲示物には気づきませんでした。
受付スタッフから得た情報ですが、網走市内はランチの営業をしている店がとても少なく、臨時休業の場合もあるそうです。そのため、彼女たちもランチに行く時には必ず電話を入れてから行くと教えてくれました。
なお、『オホーツク流氷館』の公式ホームページはこちらになります。
私たちの反省
今回は運悪く、楽しみにしていたレストランでのお食事は楽しめず。天気がよくなかったので展望台からの絶景も楽しめませんでした。
けれども、施設としては素晴らしいところだと思います!!!
地下の「流氷氷幻想シアター」で迫力ある流氷の映像を見ると、ぜひまた冬に訪れたいと思いました。
1階の売店も充実していて、流氷をモチーフとした様々なアイテムや流氷ソフトクリームも売られています。
またレストラン事情については、私たちが東京の感覚に慣れてしまっているけれど、その土地その土地の状況を理解しなければいけないと反省させられました。
海外旅行の場合は違いがあることを前提に動くのですが、国内旅行の際にはついつい油断してしまいます。
幸い、タクシーの運転手さんがランチ営業しているお店をよくご存じで、満席ではないところを探し出して連れて行ってくれました。お手頃価格の美味しい和食のお店で満足。
網走にお出かけになる皆さんは、ぜひ天気のいい日に『オホーツク流氷館』を訪れてくださいね。
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