麻布十番にある『ピッコログランデ』は、地元の人に愛されるイタリアンの名店。
テレビで石田純一さんが行きつけのお店として紹介したことでも知られています。
『奇跡のレストラン ピッコログランデ』という本によると、阿川佐和子さん、深田恭子さん、中野浩一さんなども、このレストランのファンだとか。
東京出身なのに、麻布や六本木などトレンディなスポットとは縁のない人生を送ってきた桜子。でも、大好きなイタリアには20回ほど行ってます。今回は運よく招待されたので、興味津々で食べに行って来ました。
60歳近くまで生きてきて麻布十番に行ったのは2回目!という庶民目線ですが、レポートします。
麻布十番『ピッコログランデ』の場所は?
麻布十番『ピッコログランデ』の最寄り駅は、東京メトロ南北線、都営地下鉄大江戸線の麻布十番駅。
1番出口より徒歩2分と便利なところです。
駅から近いけれど静かなエリア。緊張して行ったわりには、カジュアルな外観の小さなお店でした。
こちらは街ログという地域情報動画サイトにピッコログランデが紹介された時のものです。気取りのない街やお店の雰囲気が伝わってきますよ。
お店の公式サイトはこちらです。
麻布十番『ピッコログランデ』でディナー
それでは、実際に出されたお料理をご紹介します。
ちなみにディナータイムにはコース料理がないので、一品ずつ選んでオーダー。メニューを見て、正直な感想は「高い!」。我が家の外食の感覚からすると…です。
芸能人も来る麻布のカジュアルな店って、こんなものなのでしょうね。驚きを隠しつつ、スポンサーがいる日は遠慮なく注文しました。
麻布十番『ピッコログランデ』の前菜
まずはAntipastoとして『前菜の盛り合わせ ピッコログランデ風』2400円。
2人分くらいの量なのでシェアしました。左からピクルスみたいなお野菜、カルパッチョ、モッツァレラチーズとトマト、アボカドとサーモン、生ハムです。
イタリアンの前菜としては極めてオーソドックスなものばかりで、見たときには少しテンションが下がりました。
食べてみると、食材としていいものを使っていると納得。アボカドとサーモンというシンプルな組み合わせでありながら、美味しかったです。
それより何より印象に残ったのは、パンの美味しさ!よくイタリアのお店で出るような、食事に合わせるシンプルで味わい深いパンではありません。どちらかと言うと、パンだけ食べても美味しいというタイプ。
個性のあるパンを出すことについては意見が分かれるかもしれませんが、主張し過ぎることはなく3種類とも私は好き。ポンデケージョでしょうか?モチモチしていて好みでした。
ワインは白ワインのボトルを注文。5500円という、その店ではお手頃価格帯のものだったことのみ記憶しています。
なにしろ、ワインクーラーではなくて、黒い簡易式の冷却材付きのカバーをかけられて登場。ボトルもラベルも見えないので、印象に残りません。当然、テイスティングもなし。
注ぐ時にはカバーではなくて瓶を持つように伝えられました。あ、自分で注ぐのね。
まあ、カジュアルな店ということですね。サービス料は5%と控えめなのも納得です。
麻布十番『ピッコログランデ』のパスタ
続いてのパスタは『天使の海老と野菜の手打ちタリアテッレ』1900円。
濃厚トマトソースよりもフレッシュトマトを使ったパスタが好きなので、迷わずこちらを選びました。
「天使の海老」って?と思って調べたら、ニューカレドニア産の高級な海老なんですね。正しい食べ方かどうかはわかりませんが、私は美味しいソースの味がする殻ごと完食。文句のつけようのないレベルのパスタ!おすすめです。
麻布十番『ピッコログランデ』のメイン料理
メイン料理は『手長海老の石窯焼き エスカルゴバターのせ』2800円。
海老好きな私はメインも海老を選択。エスカルゴバターって、なんでこんなにワインがすすむの?と幸せでした。
連れがオーダーしたのは『カジキマグロのカツレツ リヴォルノ風ピリ辛トマトソース』2800円。
味見させてもらいましたが、カジキマグロ自体いいもの使っていますね。濃厚なトマトソースで、こちらもワインがすすむ一品です。
素材そのものの味を生かしてシンプルに、という方向性の料理ではありません。高級素材がもったいない…「こんなに美味しいソースなら、どんな安い魚でも美味しく食べられる」と思わせるような一品でした。
あとで気づいたのですが、カジキマグロはシンプルにグリルしたメニューもあるようです。お好みに合わせて選択肢があるのは嬉しいですね。
素晴らしい素材に昔ながらのしっかりとした味付け。オーソドックスな料理。目新しさよりも、何をオーダーしても美味しいという安心感があるお店ではないでしょうか?
イタリア料理は地方によって美味しい郷土料理があります。東京のイタリアンレストランは、そんな地方色を出したお店も多いけれど、ここは違いますね。
季節により、食材により、イタリアの様々な地方の料理を出してくれそうです。そして何度も通えば、好みにあった料理を作ってくれそうな予感のするお店です。
今回はお腹がいっぱいになってしまったので、残念ながらデザートまで行けませんでした。
麻布十番『ピッコログランデ』はどんな人のためのお店?
ワインを飲むとひとり1万円ほどのお店。庶民の感覚からすると特別な日のためのレストランですが、カジュアルな雰囲気で子連れのファミリーはにぎやかでした。
ご近所に住んでいると思われる方たちも多かったようです。麻布近辺には、ファミレスに行くような気軽な気持ちで『ピッコログランデ』を普段使いされる人たちがいることが、私には新鮮でした。
常連さんにとってはアットホームで使い勝手のいい美味しいお店なのだと思います。
今回はたまたま常連さんに連れて行っていただいたのでよかったのですが、私は覚えてもらえるほどは通えそうもありません。
ピッコログランデのような美味しい料理を家でも作れないかしら…と思って、帰宅してから料理本を買ってしまいました。奇跡のレストラン「ピッコロ・グランデ」32のごちそうレシピというタイトルです。
石田純一さん、阿川佐和子さん、深田恭子さんなど有名人常連客32人がご自分のお気に入りメニューについて語り、シェフがその秘密のレシピを伝授してくれるんですね。ピッコログランデで大人気のバーニャカウダのレシピも出ています。
ちなみに石田純一さんのおすすめはスパゲティアラビアータでした。さすがオープン当初からの常連さん。石田スペシャルということで、通常の倍量の唐辛子とニンニクが使ったものが出て来るそうです。
私はこの本をながめて次回は何を注文しようかアレコレ悩みます。それぞれの方がご自分の好きなお料理について熱く語ってますので、読むだけでも楽しい気分になれますよ。
麻布十番『ピッコログランデ』のTwitterでの評判
何食べても美味しかったなぁ。店内は静かだし客層が良くて、あとスタッフの方が丁寧に説明してくれたり、本当に良い接客で、ゆっくり食事を楽しめた♪また必ず行きたくなるお店、西麻布のイタリアン、ピッコログランデhttps://t.co/SQOfcP3392 pic.twitter.com/2okZajJtP3
— フィフィ (@FIFI_Egypt) May 16, 2019
お料理の写真、本当に美味しそうですね。
ちなみに西麻布ではなくて麻布十番だということをご自身が後ほど訂正なさっていました。
〔麻布十番 テイクアウト〕
ピッコログランデさんの茄子とリコッタチーズのトマトソースのペンネ、シェフの気まぐれサラダ、チョコレートケーキとフルーツのタルトをいただきました。フォカッチャはおまけかな?大ぶりなケーキは宝石のようにきらきら、甘くフレッシュなドルチェ。ごちそうさまでした。 pic.twitter.com/djJyAXaZPC— 麻布十番の食いしんぼう (@juban_takeout) April 30, 2020
ケーキも美味しそう。お店で食べるとお腹いっぱいになってデザートは無理なこともありますが、テイクアウトなら心配いりません。
バーニャカウダ、と言えば生野菜をアンチョビのソースで食べるものばかりだと思ってきたけれど、そのソースで煮込むという発想はなかった。野菜の出汁で濃厚なソースが極上の優しいスープに変わる。お値段も優しい麻布十番の家庭的イタリアン、ピッコログランデの冬限定メニュー。超おすすめ。 pic.twitter.com/55KmQ7F79w
— 榎木津 (@enokizu) November 6, 2019
ピッコログランデのバーニャカウダーは大人気のメニューですよ。
ピッコログランデで芸能人に会ったという情報はTwitter上にもたくさん。
だからと言って気取ったお店ではないところもまた人気の秘密でしょう。
多くの有名人も納得の美味しさ。まずはランチに出かけてみるのはいかがでしょうか。ランチは土日のみで予約は必須。ランチのコース料理は2800円からでした。麻布十番あたりのお散歩を兼ねて素敵な休日を!

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