イギリス北西部の街リバプールと言えば、ビートルズの出身地として有名ですね。あるいはサッカーファンにも関心の高い街と言えます。
古くは港町として栄え、そして二次大戦後は一時期衰退しましたが、順調に再建。2004年にユネスコ世界遺産にも指定されて観光都市として注目を浴びています。
ロンドン在住の間は一度もリバプール観光をしなかった桜子。リバプール出身イギリス人に、「横浜ってリバプールの真似したんでしょ??」と地元自慢されて、行ってみたくなりました。
リバプールはどこにある?
リバプールはロンドンから見て北西方向。電車で2時間半ほどです。頑張れば日帰りも可能な距離。
駅の名前はLiverpool Lime Streetです。
ロンドンからの詳しい移動の仕方はこちらでご紹介しています。

リバプール観光おすすめスポット
それでは、リバプールで実際に訪れた中でおすすめの観光スポットをご紹介します!
リバプール大聖堂(Liverpoor Cathedral)
イギリスで最大級の英国国教会の大聖堂。リバプールに来たからにはここは絶対に見逃すことはできません。
大聖堂の中は大きなステンドグラスが素晴らしい。1978年完成の比較的新しい大聖堂ですが、歴史を感じさせるような重厚感が。写真のように天井が高く荘厳な雰囲気に圧倒されます。
上の写真は、古くからイギリスで有名な赤い電話ボックス。なんとリバプール大聖堂の中にまで!大聖堂の高い塔に上るためのリフトの隣にありますよ。
リバプール大聖堂を設計したのは、建築家ジャイルズ・ギルバート・スコット。赤い電話ボックスをデザインしたのもスコットなので、こちらに展示されているのですね。
タワーを上ると360度の景色が広がります。リバプールの街並みはもちろんのこと、遠くウェールズの山並みまで見渡せるんですね。
あまりにも見晴らしが良くて、風が強い日はちょっと怖いくらいでした。
大聖堂の中にはカフェやお土産屋さんもあり、ゆっくりできます。タワーには上って欲しいし、見どころが多いので1時間以上欲しいところです。

リバプールの中心地アルバートドッグ(Albert Dock)
1846年に開業したアルバートドッグ。元々は船の修理や荷役作業のために造られた施設で、レンガ造りの建物が並んでいます。
現在では、レストランやカフェ、美術館なども入っているリバプールで一番人気の観光スポットへ。

ザ・ビートルズ・ストーリー(The Beatles Story)
リバプールと言えばビートルズ!という人には、ここはぜひ訪れて欲しいところ。
こちらザ・ビートルズ・ストーリーは単なるビートルズの博物館ではありません。
オーディオツアー(日本語あり)を聞きながらビートルズ結成から解散までの歴史をたどると、ビートルズファンでなくても気分が盛り上がっていきます。世界中からやって来たファンのテンションの高さにもびっくり!
のちにご紹介するキャバーンクラブなども再現されていますよ。
混雑時にはチケット購入に時間がかかることもあります。日本語でザ・ビートルズ・ストーリー予約も可能です。
マージーサイド海事博物館
マージーサイド博物館では港町としてのリバプールの歴史を見ることができます。
タイタニックの模型展示があることで有名な博物館ですが、私にとって注目に値するのは奴隷貿易に関する展示。リバプールの負の歴史の部分にも目を向けてみましょう。
かつてイギリスはアフリカから多くの奴隷を買いつけて、カリブ海沿岸地域に売り飛ばしていました。リバプールは奴隷貿易の港だったのです。
誰もが聞いたことがある、有名な『アメージンググレイス』の歌。かつて奴隷貿易船の乗組員だったジョン・ニュートンがその後に聖職者となり、上の写真の政治家ウィリアム・ウィルバーフォースといっしょに作った讃美歌です。同名の映画でそのことを知りました。
ウィルバーフォースは奴隷制度を廃止するために粘り強く戦った素晴らしい政治家。映画もぜひ観ていただきたいです。
私はロンドン在住中にコンゴやアンゴラなどアフリカ出身の人たちと楽しく過ごしましたので、そういう人たちがあそこまでひどい仕打ちを受けていた時代があったなんて、本当に信じたくない思いです。
お土産屋さんで当時の奴隷の生活に関する本を購入して帰りました。

キャバーンクラブ(The CAVERN CLUB)
ビートルズもかつてここで演奏していたという歴史あるクラブ。世界中のビートルズファンが集まって来る大人気のスポットですね。
ここでは平日も週末もライブが開催されていますので、観光客でも気軽に立ち寄ることができます。
バスに乗ってビートルズゆかりの地を巡る、ビートルズファン必見のマジカルミステリーツアーもおすすめ。リバプール街中の名所見学のほか、ビートルズ楽曲の舞台となった場所やメンバーの生家などを訪れる楽しいツアー。
ペニー・レインやストロベリー・フィールドなどは個人で効率良くまわるのは難しいところ。時間のない方にもいいですね。ここでご紹介したキャバーンクラブにも入れます。
リバプールFCのオフィシャルショップ
リバプールFCのオフィシャルグッズショップであるLFC Club Store。リバプールワンというお店がたくさん集まっている所にあるので、観光の途中で寄るのにも便利です。
1階2階ともに、驚くほどのグッズの数々。ハローキティとのコラボ商品もありました。
リバプールFCの本拠地アンフィールド・スタジアムでの観戦を希望であれば、リバプールFCサッカー観戦チケット予約手配が便利ですね。
最後に
リバプールの魅力はビートルズとサッカーだけではありません。
古くは奴隷貿易で栄えた港町であり、その負の歴史を包み隠すことなく博物館できちんと伝えているところにイギリスの誠実さを感じます。
リバプールでは家族の歴史を探るための公的なサービスも充実。ルーツを知りたいという思いの人に応えているのでしょう。
ロンドンから1泊旅行と言えばコッツウォルズ地方が日本人に人気ですが、こんな街を訪れるのもおすすめです。

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