中東発祥のお菓子ハルヴァ Halva【イスラエル・ヨルダン編】

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ハルヴァというお菓子を食べたことがありますか?

まるで白っぽいレンガか石のように見えるけれど、お口に入れると甘く溶けていくような不思議な味わい。

ロシア語通訳者・作家の米原万里さんの作品「旅行者の朝食」というエッセイ集にも登場するお菓子。幼い頃に食べたハルヴァの味が忘れられずに、大人になっても探し求める作者。

そして、そのお話を読んでハルヴァを探し求める読者もいらっしゃるんです。

今回は、実はあちこちの国で売られているハルヴァというお菓子をご紹介します。

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ハルヴァ(Halva)とは?

そんな不思議な魅力のあるハルヴァとは、いったいどんなお菓子なのでしょうか?

ハルヴァが食べられている地域

ハルヴァはなぜか日本ではその名前をあまり知られていませんが、中東を中心にかなり広い地域で食べられている素朴な郷土菓子。

世界最古のお菓子と言われることもあります。

西はモロッコあたりの北アフリカの国から、東に向かってギリシャ、トルコ、イスラエル、イラク、イラン、インド、バングラデシュなどと、ハルヴァの食文化地域は広がります。

ヨーロッパやアメリカなどに人が移り住むにつれハルヴァも伝わっていきましたので、驚くほど広い地域で食べられているお菓子。それだけに種類も豊富です。

ハルヴァの材料

ハルヴァはとても広い地域で食べられているため、その材料は様々です。胡麻や穀物、油脂、砂糖などで作られています

油脂と言っても、バターやギーあるいは植物油のことも。

胡麻のかわりに、アーモンド、ピスタチオ、松の実、ひまわりの種なども使われます。さらに、デーツやレーズンといったドライフルーツを加えるといったバリエーションも。

形状は固形の場合もあれば、バターが入っていて柔らかくプディングのようなハルヴァもあります。

イスラエル・ヨルダンで出会ったハルヴァ

実に多くの種類があるハルヴァですが、今回はイスラエル・ヨルダン旅行の時に出会ったものを中心にご紹介します。

見かけは白いねっとりした固まりで、切り分けて売られるイスラエルのハルヴァ。中にはドライフルーツ、ナッツ、チョコレートなどが入っていて、たくさんのバリエーションが。甘く濃厚な味わいです。

イスラエルで売られていたハルヴァ

上の写真のお店はエルサレムのマハネ・イェフダ市場(Mahane Yehuda Market)の中にあります。新市街にある屋外の市場。ここでは新鮮な肉や魚、野菜だけでなく様々な食材が売られているので、ユダヤ人の食生活を知ることができる興味深いおすすめスポットです。

エルサレムは旧市街だけでも見どころがたくさんありますが、時間があればぜひこの市場に行ってみてください。

このマーケットのハルヴァのお店。さすが専門店だけあって、種類が豊富。

イスラエルのハルヴァは、タヒーナ(英語:tahina)という練り胡麻をベースにしているのが特徴なんです。小麦粉、ハチミツ、ドライフルーツ、ナッツなどを使って作り、最後に型に入れて固めます。

私はイスラエルのハルヴァが大好きです。国によってはモサモサとして口当たりの悪いハルヴァや、使っている油が悪いのか胃もたれするハルヴァもありました。

イスラエルのハルヴァは練り胡麻がベースでなめらかで、味も舌ざわりも私の好みです。

ヨーロッパで暮らしていた頃に、トルコ人の知り合いが手作りハルヴァを大きな器ごとプレゼントしてくれたことがあるんです。もちろん気持ちはとても嬉しかったですが、夫が食べないので甘くて美味しいハルヴァを私ひとりで食べることに。

「美味しい!」「でも、カロリーが(涙)」と思った日々が懐かしいです。

今回のイスラエル・ヨルダン旅行では、ホテルのビュッフェで数多くのハルヴァを少しずつ試すことができて、「美味しい」ことを再発見。

ヨルダンのホテルでは、朝食のビュッフェでもハルヴァが。やはり少しずついろんな種類の味見ができるのは嬉しいですね。

たくさん食べてお腹いっぱいの時でも、コーヒーや紅茶と甘ーいハルヴァがほんの少しあると、食事の満足感がアップ。幸せな気分になれます。

ヨルダンのスーパーマーケットの「ハルヴァ」売り場

もちろん専門店のできたてハルヴァが美味しいわけですが、スーパーマーケットには長期保存できるタイプがたくさん売られています。

ヨルダンのスーパーマーケットのハルヴァ

上の写真はヨルダンの首都アンマン市内のスーパーマーケット。ここに写っているハルヴァはその一部です。重さは450gと少し重いですが、お土産にもいいかもしれません。

ピスタチオのハルヴァ

ピスタチオのハルヴァです。

チョコレートのハルヴァ

チョコレートのハルヴァです。

ナッツとチョコレートのハルヴァ

ナッツとチョコレートのハルヴァです。

ナッツのハルヴァ

ナッツのハルヴァです。

シンプルなバニラのハルヴァ

バニラのハルヴァです。これはシンプルなためかお安いですね。日本円にして300円ほどです。

「ハルヴァ」を食べてみよう!

世界中のいろいろな地域で食べられているハルヴァ。中東発祥と言われていますが、人の流れとともにアメリカやヨーロッパにも伝わっています。

何でもあると思われている東京で、あまり知られていないのが不思議なくらいですね。

あまりにも多くの国々に様々なバリエーションがあるので、それがハルヴァの一種だと気づかないで通り過ぎていたのかもしれません。

そして、日本の楽天市場にもいろいろな種類のハルヴァがあるんですね。

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Amazonでも販売されていますね。

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海外旅行の際に購入したい方のためには、探し方の詳しいコツをこちらの記事にまとめてみました。

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